7月5日(金)、1年生の自然体験学習を行いました。
午前中は黒松内のブナ林、島牧のブナ林、賀老の滝などをまわり、講師の吉澤俊輔さんから、身近にある自然の大切さについてお話を聞きました。
身近に当たり前にある「土」はどのようにしてできているのでしょうか。今回の黒松内や島牧のブナ林のような場所では、落ち葉が積もり積もって層となり、その層が長い年月をかけて虫や微生物に分解されていきます。それが風化した岩や砂などとあわさって土となっていくのだそうです。つまり、「土」は「木」がなければできないということです。もちろん「土」がなければ「木」も育ちません。お互い大切な関係にあるのがわかります。
また、私たちの生活にあって当たり前の「水」も、木が生む豊かな土壌があってのものだそうです。降った雨が土に染み込むことで、土の中の栄養分が水に溶け出し、きれいでおいしい水になって川へと流れ出てくるわけです。そして、その川が流れ込む海では魚や貝など、多くの海の幸が育ちます。
すぐ近くに森も海もある私たちの住む島牧は、まさにこうした自然に恵まれていることがよくわかりました。
午後は学校で、箸作りをしました。午前中に見て回ったブナをはじめ桜や栗など、様々な木材から好みのものを選び、カンナを使って箸を削り出していきます。おそらく初めて使うであろうカンナに苦戦しながらも、吉澤さんに刃を微調整したもらったり、コツを指導してもらったりしながら木を削っていきました。
最初はただの2本の四角い木の棒にしかすぎなかったものの、片側が徐々に細くなっていき、ついには箸ができあがります。その後は、手にしたときにかどが食い込むと痛いので、かどを削ってまるみをつけていきます。最後に仕上げとして、吉澤さん自家製のえごまの油を染み込ませて防水効果をつけて完成です。みんな自分の箸作りに没頭していたため、あっという間に時間は過ぎていきました。
作った箸は、その日のうちからすぐに使えるとのこと。もしかしたらみんな、もう使っているのかもしれませんね。午後も貴重な体験ができました。
みんなはどれを選ぶかな?
なかなか思ったように削れません。
なお、今回箸の素材となった木は全て北海道のものです。さらにブナなどは島牧のものでした。
吉澤さん、ありがとうございました!