10月31日(木)に防災学校を行いました。

防災学校は次の流れで行いました。
①1年生の防災学習のまとめ発表
②2年生の防災学習のまとめ発表
③避難訓練
④3年生の防災学習のまとめ発表
⑤避難所運営ゲーム北海道版「Doはぐ」体験

①1年生の防災学習のまとめ発表
1年生は島牧村のハザードマップをもとに、千走・元町地区と栄磯地区における緊急避難場所や避難所を現地で実際に確認しました。避難場所への道が急な坂道だったり、普段は熊防護柵が張られていて進めなかったりすることなど、気づいたことを発表していました。また、防災倉庫を見せてもらい、どのような物があるのか、どれだけの量があるのかなど、教えてもらったことを発表していました。

②2年生の防災学習のまとめ発表
2年生は公務補さんや地域の方々、消防署の方々からのお話を聞き、1993年に起こった南西沖地震による被害状況や地震からの避難の仕方について調べました。南西沖地震により島牧村が津波に襲われたことや船が陸に上がっていたことなど、知らなかったことや驚いたことなどをスライドにまとめ、発表していました。また、消防署の方々と学校を探検して、どこに避難したらよいのか、どのように避難すれば安全なのかを学び、島牧村の人々全員を助ける思いで発表をしていました。避難するときの注意点をまとめた動画を自分たちの力で作成し、見ている人たちに分かりやすく伝えていました。

③避難訓練
今回は地震を想定した避難訓練です。(1学期は火災を想定して行いました。)
前回の避難訓練の後、防災ヘルメットが更新され、新しいヘルメットで初めての避難訓練となりました。揺れを感じたらすぐに教室のドアを開けて机の下に潜り込みます。地震が落ち着いたらヘルメットを被って外へ避難します。みんなスムーズに避難することができました。

④3年生の防災学習のまとめ発表
3年生は避難所生活について学びました。3年生3名が、三者三様のまとめを行い発表しました。
「避難所で陥りやすい心理状態とその対処」と題して避難所生活でのストレスにより体調を崩してしまうこともあるため、心のケアなどが大事であることを伝えました。
「避難所での配置の仕方」と題して、避難所を運営するときは避難者がそれぞれ抱える事情を考えて生活場所や物を置く場所を決めることが大事であると伝えました。
「避難所での衛生について」と題して、避難所生活ではどうしてもトイレやお風呂が普段の生活どおり使えず衛生状態が落ちてしまうため、衛生を意識した生活の仕方が大事になることを伝えました。

⑤避難所運営ゲーム北海道版「Doはぐ」体験
段ボールベッドを組み立て、その使用感を体験しました。防災学習で毎年組み立てていることもあり、1年生より2年生、2年生より3年生と、上の学年程組み立て方を熟知しています。上級生のアドバイスをもとに、みんなで完成させました。完成したベッドに寝てみたり、みんなで座ってみたりして、その頑丈さを改めて実感していました。また、片付けも行いましたがみんな速かったです。

その後は、避難所運営ゲーム北海道版「Doはぐ」を体験しました。Doはぐは、真冬に直下型地震が発生し電気等が使えないという想定に沿って、250枚のカードで示されたさまざまな条件を、グループで話し合って解決していく「防災教育カードゲーム」です。自分たちで島牧中学校を避難所として運営していく想定で、「ペット連れの家族が避難してきた」「赤ちゃんのいる家族が避難してきた」「持病を持っている人が避難してきた」などが書かれたカードを引いていき、校内のどこで生活してもらうかなどを話し合いながら決めていきました。

防災学習は毎年行っています。新しく学んだこともあれば、毎年学び直していることもあります。学んだことを使う機会はないことが一番ですが、もし必要になったときには生かせるようになっていってほしいと願います。

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