2月10日(月)に第2回学校生活向上プロジェクトを行いました。
今回は生徒会執行委員会が中心となり「いじめ防止」にかかわる話し合いを行いました。

最初に執行委員がみんなに問いかけます。
「あなたは、いじめにつながりそうなことはしていませんか」
何人かの生徒に指名すると、「していません」や、「してないと思うけれど、もしかしたらしちゃっているかも…」といった答えが返ってきました。
これを受けて、「何がいじめにあたるかを考えよう」と、活動を始めていきました。

最初に、「叩く」ということは「いじめ」なのか「コミュニケーション」なのか、またその度合いはどれくらいなのかを考えてもらいました。何人かの生徒に自分の捉え方を、「叩く」カードを模造紙に貼って示してもらいました。相手を殴るようなイメージで「いじめ」寄りに貼った生徒もいれば、励ますときなどに背中を叩くようなイメージで「コミュニケーション」寄りに貼った生徒もいました。


こうして「叩く」を通して活動の例を挙げたあと、5つのお題を提示しました。次の5つの言動はいじめにあたるのでしょうか。
 ①キモいと言う
 ②死ねと言う
 ③身体的なことを言う
 ④(仕事などを)押しつける
 ⑤苦手なことを頑張るように促す
グループごとに、これら5つのお題を「いじめ」と捉えるのか、それとも「コミュニケーション」と捉えるのかをメンバー各自で判断し、お題が書かれたカードを模造紙に貼っていきました。そして、どうしてその位置に貼ったのか理由を発表して交流していきます。お題によっては、同じような位置に貼ったり、正反対の場所に貼ったり、様々でした。


グループ内での交流が終わったら、他のグループの結果を見て回りました。「いじめ」か「コミュニケーション」か、人によって意見が違うことが感じられます。
その後グループごとに、自分のグループの結果、他のグループの結果を見て感じたことを話し合いました。最後に、グループで交流して得られた意見や考えを代表者に発表してもらいました。多くのグループが、「いじめ」と捉えるのか「コミュニケーション」と捉えるのかは人それぞれ考え方が違う、ということに気づいたようです。また、自分がコミュニケーションだと思っていたものが、人によってはいじめと感じるということにも気づいたようです。

執行委員会は最後に、次のような大切なポイントを全校生徒に伝え、学プロを締めくくりました。

・「何がいじめになるのか」は、人によって,場面によって,互いの関係性によって違う
・文部科学省の出すいじめの説明の中には「対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」と書かれている。
・今日のお題カードに書いてあった5つの言動は全て、「いじめ」と判断されたことがあるもの。
・自分は大丈夫だと思っていても、相手がいじめと感じたらいじめとなってしまう。
・いじめを起こさないためには、相手の立場になって考えることが大事になりますね。
・私たちは小さい頃からの仲だけれども、相手の立場になって考えることを忘れてはいけない。

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